Dual PentiumIIIの取り付け

まずマシンをきれいさっぱりばらして、マザーボードを取り出す。

これはCeleronが差さった状態。
まず、Celeronを取る。 で、マザーも一度ベースからはずす。 以前、紙ワッシャーを買ったので、それを付けるためである。

紙ワッシャーとはこんなやつ。

10個入りで200円ぐらい。 これを使って、マザーボードをベースに固定し直す。 ただねじの間に挟めばよいのだ。

で、いよいよPentiumIIIの取り付け。 PentiumIIIはソケットに差し込んでレバーを下げればOK。

デュアルなので、2つとも差すとこんな感じ。

ここからが大変だった。 CPUクーラーを取り付けるのだが、ものすごく力がいる。 固定金具をいくら押し下げてもソケットの爪に引っかからず、ペンチなども持ち出してぐーっと下に引っ張ってみたり、上から押しつけて爪の部分に引っかかるようにペンチで引っ張ったり。 それでもどうしても引っかからない。 なんかこれ以上やるとCPUもマザーもぶっ壊れそうだったので、ヒートシンクとファンを分離させ、固定金具を少し緩やかになるように曲げを伸ばした。 これで、ヒートシンクを先に取り付け金具で固定し、そのあとにファンを取り付けた。 ヒートシンクとファンはただ爪で引っかかっているだけなので、すぐはずれる。
これのおかげでマザーは傷つくし、ソケットの爪の部分もかなり傷ができたし、もうちょい楽に付けられるようになってほしいものだ。


これで取り付け完了。 元通り組み立てて、起動してみる。

まず、起動画面でCPUが2つ認識されていることを確認する。 しかし、周波数が66×6.5と出た。 何でかと思ったら、以前BIOSで66MHz固定にしていたのを忘れていた。 BIOSの設定でクロックをDefaultに戻す。 するとちゃんと133×6.5とでた。 

そのままWindows2000が起動していったが、途中で止まってしまう。 何もキーも利かなくなり、仕方ないのでリセットしてセーフモードで立ち上げた。
セーフモードは無事起動。 タスクマネージャを見ると当然1CPUしか認識していない。 これを2CPU認識させるには再インストールか、デバイスマネージャでカーネルの入れ替えを行う。 カーネル入れ替えは不安定になることがあるらしいが、不安定になるなら再インストールすればいいと思って、カーネルの入れ替えを試してみた。

デバイスマネージャのコンピュータを選択すると、ACPIユニプロセッサPCというのがあるので、それのプロパティを開きドライバの更新をする。 ドライバを自動で検索すると、またACPIユニプロセッサPCのドライバが見つかりましたと出るので、その下にある別のドライバをインストールというチェックボックスをチェックして次を押す。 すると、ドライバ一覧が出て、ACPIユニプロセッサPCとACPIマルチプロセッサPCと出るので、ACPIマルチプロセッサPCを選択する。 これでマルチプロセッサカーネルになるらしい。 ドライバのインストールが終わると再起動するか聞かれるのでもちろん再起動する。

途中経過の画像がないが、ここがマルチプロセッサになっていればデュアル対応カーネルとなっているようである。

今度はセーフモードではなく通常で起動する。 起動後にタスクマネージャを立ち上げ、CPUグラフが2つあることを確認する。

CPU使用率のグラフが2つに分かれている。 これで2つのCPUが認識されていることがわかる。

早速、そのスピードを体感してみるために、10秒間のビデオファイルの変換を実行してみた。
使用ソフトはMediaStudioPro6.0VEで、アイオーデータのGV-DVC2/PCIに付いてきたものだ。 アイオーオリジナルのMPEG2プラグインをインストールしてある。
ビデオはDVから取ったデータで、VideoCD規格のMPEG1データに変換する。 変換時間は約25秒・・・速い。 Celeron-566MHzで1分はかかっていた。
こんどはそのDVデータをMPEG2に変換する。 時間は40秒。 これまた速い。 Celeron-566MHzでは2分強かかっていた。 

MPEGの変換では、CPU使用率が2CPUとも50%前後しか出ない。 一応2CPUの効果はあるようだが、それぞれが50%程度では、1CPU100%と変わらないような・・・
使用率を100%にする方法がわからないので、とりあえずこのまま。 TMPGencを使えば2CPUとも100%になるが、変換時間はMediaStudioPro6.0VEとかわらず。
画質も差があるようには見えないので、今ひとつよくわからない。

とりあえず、CPUのパワーアップとデュアル環境によって、変換時間はMPEG1で実データの3倍程度、MPEG2で5〜6倍程度となったので、だいぶ短くて済むようになった。
これでどんどんVideoCDやMPEG2でーたを作成していきたいと思う。

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