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doraの見た北海道
横浜から北海道に移り住んだ時に感じた、横浜に住んでいる時とはちがうなあということを書いていこうと思います。 住んでしまえばなんてことない事ばかりですが、北海道に来てすぐの頃はいろいろと違う所があって面白かったです。
これから移住する人の参考にでもなればと思います。 ただし、北海道の大自然を相手にした移住ではなく、札幌を中心とした街への移住なので、「北の国から」などを思い浮かべないでください^^;
また、もしかしたらこれからも書き足していくかもしれません。


方言
方言といっても、東北や関西や九州のような、いかにも方言ということがありません。 普段の会話の中では標準語と何ら変わるところが無く、なまりも全くありません。 札幌出身者やその他の出身者でも長く札幌に住んでいる人と話す時には全然違和感を覚えません。 当然語尾に、〜っしょとか、〜だべさとか話す人は札幌ではまずいません^^;
そういう点では、遠く北海道に来たという実感がわきませんが、この地に住む事を考えると、話すことすべてが通じるというのは移住しやすいと思います。

しかし、当然北海道ならではの方言というのもあります。 たまにそういう方言を耳にすることがあり、思わずはぁ?と聞き返してしまうことがありました。
よく使われる方言はなまら (すごい、超)や、なげる (捨てる)があります。 これぐらいならすぐわかるのですが、以前どこかのパーキングのトイレに「あずましくないかい? ゆるくないべさ」と書いてあって、何のことだがよくわかりませんでした。 これは何年たっても、意味は何となくわかるがどういう時に使うことなのかわかりません。 また、この言葉の意味を道産子に聞いても明確な答えが返ってきません。 こんな感じという漠然とした言葉でしか返ってこないのです。 すでに北海道では方言というより1つの言葉として根付いてしまっているもので、今更それがどういう事かなんて説明することなど難しいでしょう。 とりあえず直訳すると、「心地よくないんじゃない? 辛いでしょう」というような事らしいです。

あと、北海道にはJRと地下鉄と市電という乗り物がありますが、JRに乗りたくて「電車に乗りたいのですが」と聞くとおそらく市電を案内されます。 電車とはJRや地下鉄ではなく市電の事を指す事がほとんどです。 JRのことを汽車と呼ぶ事が多く、これは年齢に関係ないようです。 高校生ぐらいの子でも汽車と言っておりました。 またはそのままJRと言っていますので、JRに乗りたい場合は、そのままJRは?と聞きましょう^^;


北海道と言えば冬。 とにかく寒いです。 毎日がマイナスなんて当然のようにあります。
しかし、北海道に移住するのであれば、これぐらいは覚悟の上でしょう。 というか、まさしく北海道の醍醐味でしょう。 首都圏では味わえないような寒さが毎日味わえます。
外を歩けば、頬が痛いです。 もう痛いと表現するしかない。 息を吸えば、鼻の奥がぴきぴきってなります。 思いっきり吸い込むと鼻の奥が凍るようです。 さすがに凍りつくのはマイナス何十℃というレベルでしょうが、マイナス10℃ぐらいでも凍りついたような感覚を得られます。 こんな状況の中、通勤するにはバス停やホームで待つ事があります。 これがとにかく辛い。 いくら防寒をしていても、同じ所に突っ立って居なきゃいけないんです。 吹雪の時なんか最悪です。


冬には雪が降ります。 首都圏のように数センチ積もったとかいうレベルではありません。 何十センチと積もるんです。 これまた北海道の醍醐味ですが、雪が降ったーって喜んでいるだけでは行動不能となります^^; 1日もほおって置けば、膝上まで積もってしまう事もあるぐらいですので、雪対策は万全にしましょう。

この雪対策のために個人でも必要なものがあります。 まず、雪かき用スコップ。 これがないと、家から出れないかもしれません。 プラスチックのスコップで、ホームセンターにでも近くのスーパーにでも売っています。 その他、雪かきの広さの多い人はママさんダンプも必要になるでしょう。 地道にスコップでかいていっても良いですが、ママさんダンプでどあーっと持っていった方が効率がいいです。
車を持っている人は、ブラシの付いたプラスチックの棒みたいなのがあります。 ガラスについた水滴が凍りついた時にも役に立ちますので、1つ手に入れましょう。 また、うちでは車に一つスコップを用意しています。 出先でも雪下ろしの可能性がありますので、ブラシだけでは車から落とした雪をよけられません。

さて、雪が降ると傘を使う率が減ります。 というのも、サラサラの雪では服に付こうが払い落としてしまえるからです。 またフード付きコートやジャンバーなどで頭に積もるのも防げるため、顔に当たるのさえ気にしなければ、目的地ですべて払い落とせるでしょう。 それでも傘を使う人は居ますので人それぞれでしょうね。

雪が積もり始めると、除雪車が活動を始めます。 黄色いブルドーザーのようなヤツで、黄色いパトランプが付いています。 幹線道路などでは降っている間は頻繁に除雪します。 また、ほとんどの通りも除雪しに来ますが、雪を持っていってくれる事は数回に1度という感じです。 それまでは左右に積み上げます。 その分道路が狭くなるので、運転する際は注意が必要です。 2車線ある道路でも1車線はまず雪で埋もれます。


冬道
冬道は慣れないと危険です。 氷の上を歩くようなものですから。 また、道路もいくら除雪車が通ろうと、アスファルトに張り付いた氷まできれいに除雪してくれるわけではありませんので、車でも氷の上を走るような状況です。

歩く場合はまず冬靴。 裏のゴムの部分がちょっと違うようで、何がどう違うのかわからないけど、確かに滑りにくいです。 また、とげとげの金具が付いている靴もあり、これは氷になった歩道の上では重宝します。 ただそのままアスファルトの上を歩くとがちがちうるさいですが。 んで、歩き方は・・・そのうち身に付きます。 なんかあまりかっこいい歩き方ではないですが、転ぶよりましでしょう。

車にはスタッドレスタイヤが必需品です。 街中ではこれで十分でしょうが、場所によってはやっぱりチェーンも必要かもしれません。 うちはチェーンを買っていないですが・・・ ただ、どんなにスタッドレスタイヤをはいても、滑る時は滑ります。 なので、前の車との車間距離は十分にとって、さらになるべく前の方の信号を見るようにしましょう。 いつものように赤だからとブレーキを踏み込むと止まれない事がかなりあります。 前もって赤になりそうなのを察知し、早めにブレーキを踏めると、こっちも助かると思います。 どうしても間に合わない場合は、突き抜けましょう。 交差点のど真ん中で止まると危険ですから。 また、交差点で青になっても左右を確認しましょう。 止まりきれない車が飛び出してくる事があります。
普段の走行は皆おとなしくなります。 制限速度を守りすぎるぐらい遅くなります。 地元の人は冬道の怖さを良く知っていますから、それに合わせて走りましょう。


一応、北海道で売られている車は寒冷地仕様と言って、冬対策を施された車になっています。 でも道外から移住する時に車を持ってくる事があるかもしれません。 そういう時は、ディーラーに行って相談してみましょう。 その車に合った冬対策をしてくれると思います。 オイルやバッテリーなど、交換した方がいいものがいくつかあります。 スタッドレスタイヤは必需品です。

ワイパーにも夏用と冬用があります。 夏用のワイパーでは、ゴムのフレームの部分にどんどん雪が固まってくるし、夏用のゴムでは冬には硬くなってあまりワイパーの役目を果たしません。 また、車の駐車時にはワイパーを立てておきましょう。 そのままにしておくと、ガラスに凍りついてしまいます。


通勤
札幌での通勤時間の平均はおそらく30〜40分でしょう。 早い人は30分以内という事もあります。 それだけ、住宅街が札幌中心部から近い所にありますので、首都圏より格段に通勤が楽です。 また、ラッシュというのがほとんどありません。 ぎゅうぎゅう詰めで通勤という事にはなりません。 そういう所もすごく楽です。 地下鉄の場合、終点に住めれば座って通勤出来ます。 終点と言っても中心部まで乗っている時間は10〜20分程度ですから、ぜんぜん遠くないです。

通勤に使われる交通機関は、主に地下鉄とJRとバスです。 しかし、天気に左右されない地下鉄がやはり一番良いようです。 JRやバスはやはり大雪などでは厳しく、止まってしまう事さえあります。 事故とか起きてしまえばどれでも同じですけどね。


テレビ
テレビ局は首都圏と変わりないです。
1、3、4、6、8、10、12とすべてあります。 北海道ローカル番組をのぞいて、ほぼ同じ時間に同じ番組をやっています。 こっちでは、それぞれチャンネルが違うのですが、うちのテレビのリモコンはすべて東京と同じチャンネルを押せば見れるようにしています^^;
最初来たときに、「8チャンのめざましテレビ」と言っても通じなかった^^; こちらでは、「UHBのめざましテレビ」または「フジ系のめざましテレビ」という言い方をしているようです。 これは全チャンネルに言えるようです。


住居
家はすべて(?)が2重窓になっていて、防寒は完璧です^^; アパートやマンションでも、ストーブはまずほとんど付いているでしょう。
ストーブは、ガスと灯油とあります。 灯油の方が安いようですが、建物の外に大きな灯油缶がないと、自分で灯油を買いに行く羽目になります。 ガスはそのまま部屋のストーブに供給されて使った分だけ支払いますが、実は外にでかい灯油缶を設置してあるところは、使い勝手が同じようです。 やっぱり灯油を使った分だけ支払い、自分で供給する必要がありません。 これは便利です。

冬には、水落しという作業をします。 これは水道管の凍結防止です。 もし凍結したまま放っておくと、水道管が膨張し破裂します。 見事に辺り一面水害になります。 寝る前に気温が−10度以下になったときに施した方がいいようです。 暖房をつけていられれば大丈夫な構造の建物もありますが(わざと壁や天井に水道管を這わせて、室内の暖をいただいてしまおうといものらしいです)、寝てる間は火事になる危険もありますので大抵ストーブは止めますよね。 その間にも夜なんか外はどんどん寒くなる一方ですので、朝には凍るでしょう。 これを防止します。 結構面倒です^^;
この水落しの基準として、テレビなどの天気予報で出てきます。 北海道の地図が出て、天気と同じように地域によって今夜はどうだとかいう具合に。 だいたい3段階で表示されて、「必ず水落とし」「水落とししておけば安心」「しなくても大丈夫」という感じです。

マンションやアパートの相場ですが、首都圏に比べるとかなり安いです。 最初に住んでいた所は、洋8畳+2Kで\38,000でした。 その次に住んだマンションでは、DK9+洋6+洋5の2DKで\56,000でした。 首都圏の相場に比べれば安いですが、こっちで考えると最初の1Kは妥当でも、その後の2DKの物件は高い方だそうです^^;
安くて良い物件というのが必ずあるので、5〜6万ぐらいだからって安いと思わず、もっといろいろ探してみましょう。
当然駐車場も安くなります。 最初に住んだ所の駐車場は\7,000でしたが、その後の2DKの方ではただでした。 無料ですよ。 こういう物件もあるんですね。

マイホームを考える場合でも首都圏と比べると安いでしょう。 しかし、こっちの相場で考えると札幌中心部は高く、特に地下鉄沿線でマイホームを持つとなると、結構良い値段をします。 こちらの人はなるべく短い通勤時間・中心部へも短時間へ出たいと思っているので、どうしても便利な地下鉄沿線が選ばれるようです。
最近は景気が悪いこともあり、少しずつ中心部から離れた場所での分譲が目立っています。 通勤路線をJRに移し、JR札幌駅から30分圏内が多いようです。 ここらあたりだと、1千万もあれば100坪前後買えたりします。 それでも通勤は1時間もかかることもなく、中心部まで出るにも便利です。 こういう所に広い土地を買って暮らすというのもなかなかいいでしょう。


その他いろいろ
ジンギスカンが好きな人は、いたるところで食べ放題やってます。
有名な所で、各ビール会社のビール園というところがあり、ビール飲み放題ジンギスカン食べ放題で¥3,000〜¥4,000です。 なんでも、花見やキャンプなどに行ってもジンギスカンバーベキューだそうで^^; 使い捨てジンギスカン鍋などもあるようで、どこでも出来るみたいです。
まだ見たこと無いけど、海水浴とか行ってもやりそうなぐらい。 北海道の人はやっぱりジンギスカン好きなのかなあ。 と思っていたら、やっぱり砂浜でジンギスカンやるんだって^^; なんで砂浜に行ってまでやるんだぁ。


ザンギという食べ物があります。 これは、北海道では鳥の唐揚げのことを言うそうです。 では、ザンギ=鳥の唐揚げかというと、実はそうでもなさそうなんです。 ザンギと頼めば確かにたいていは鳥の唐揚げを出してきます。 でも店によっては、鳥の唐揚げとザンギと両方メニューに載ってたりします。 その店では、ザンギは卵をつけて小麦粉(だったかな)をつけて揚げるそうです。 鳥の唐揚げは唐揚げ粉(これも?)だけで揚げるそうです。 まあ微々たる違いですので、鳥の唐揚げを食べたいときは、ザンギと注文しましょう。 その方が短くて言いやすいでしょう^^ どうやら、鶏肉をあげる前に味付けしてつけ込んでおくとザンギなようですね。

 <とある家庭でのザンギの作り方(超簡単レシピ)>
 まずニンニクと醤油、みりん、お酒、少々の砂糖に鶏肉を付けます。
 しばらくたって卵、片栗粉、小麦粉少々を加えてまぜまぜします。
 それをあげるとザンギになります。


北海道内の地域の呼び方で、道南・道央・道北・道東の4つの地域に分けています。  道南といえば函館など、道央といえば札幌、道北といえば稚内など、道東といえば網走・釧路などです。  これでだいたいの方面はわかります。

さらに細かい呼び方もありますが、これは地図などを参考にした方がわかりやすいと思います。
たとえば札幌なら石狩地方、旭川なら上川地方といいます。 テレビでの天気予報は、この何々地方という区分で分けられています。 札幌の天気を知りたい場合は、石狩地方の天気を見ます。


2月の節分に、北海道では落花生をまくそうです。 殻付きのまま。
そして、それらを集めて、中身を食べるそうです。 というか、食べました^^; 箱でちゃんと売っています。 ただし、フツーの豆もちゃんと売っています。 どちらを使ってもかまわないでしょう。


北海道では、ソフトクリームはやたら売ってます。 観光地はもとより、札幌圏内でもとにかくどこにでもあるって感じで。 それがまた冬になってもずーっと売ってるし。 それがまた結構売れちゃってるし^^; まあ、建物の中とかはかなり暖かくなってるので、食べてもいいかなと思わせるんですよね。 また、買う人も様々で、トラックから降りてきたいい年したおじさんでもフツーに買って食ってます^^; どんなに歳くっても、恥ずかしくないですよ。


食べ物として分けた方が良くなってきたような・・・
北海道だけじゃないかもしれませんが、赤飯に使う豆は甘納豆です。 当然ご飯も甘くなってました。 そして、原形をとどめれば豆は取りやすいのですが、かなり崩れていることもあるので、そうなると練り豆になっちゃってて、一緒に食べる羽目になります。 なぜ豆を取るのか・・・それは僕が赤飯の豆が大嫌いだからです^^;


スキヤキの肉って牛肉だと思っていたのですが、北海道では豚肉がメインだそうです。 というか、豚肉しか使わないという所が結構あります。 たまたま社内で焼肉とかの店の話をしてて、高級牛のスキヤキとか食ってみたいねえなんて話したら、スキヤキは豚肉でしょ?って言われました。 どうやらウチの社内の家庭ではほとんど豚肉だそうで・・・おいしいのかな? 
豚肉のすき焼き、実践してみました。 これはかなりうまいです。 牛とはまた違う新鮮な感じがして、しかもあまりくどくないのでいくらでも食べれる感じです。 牛と豚と両方使うといいかもしれません。


その季節季節で、ああもうこんな時期だなあと感じさせてくれるものがあります。
6月になると、綿のようなものがたくさん漂っています。 多いときは雪が降っているみたいに。 調べてみると、これはどうもポプラの種のようです。 この綿の中に種があって、風に飛ばされて遠くへ運ばれるようです。 ちょうど空気も暖かくなってきたころ、札幌中心部で日差しの中に雪が降っているような感じで、なんとも気分が良くなります。 しかしたまたま吸い込んでしまうとちょっとむずがゆく、多い日に外を出歩くとかなり気になります^^;
10月になると、雪虫が飛びかいます。 雪虫は体に白い綿毛をつけた小さな虫です。 この雪虫がたくさん飛んでいると雪が降っているように見えることから名づけられたそうです。 雪虫は雪の知らせでもあり、もうすぐで雪が降る時期だなあというのがわかります。 飛びかうまでは地中にいるそうですので、雪虫は何かを感じ取って出てくるのかもしれません。

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